足のお悩み百科

モートン病 足の付け根がピリピリする

この記事の監修者

株式会社AKAISHI 代表取締役 赤石恒一 / 保健学博士

靴医学の権威、新潟医療福祉大学大学院の阿部薫教授に師事。専門分野は保健学で、足の悩みの改善や、靴の機能向上のための研究をしている。
【所属学会】日本整形靴技術協会(副会長)、日本靴医学会

モートン病とは?


モートン病は、海外では中足骨骨頭痛の一種と捉えられているところもあります。しかし、一般的な中足骨骨頭痛と違い、足指の間の神経(趾間神経)が圧迫されること(絞扼性障害)により、その部分が肥大化し(神経腫/癌化しない良性腫瘍)、ピリピリと深部に灼けつくような痛みやしびれ、感覚低下などが症状としてあらわれます。*

モートン病の原因は?

では、なぜモートン神経腫ができるのでしょう。
実はよくわかっておらず、いくつかの説が提唱されているにすぎません。
また、「病院でレントゲンをとってもらったのだが、骨に異常はないといわれて…」という相談を受けることもありますが、神経腫は“神経組織”なのでCTやMRIでなければ判断しにくい上に、整形外科であっても足が専門でないお医者様はモートン病そのものを知らないこともあります。
このように、神経腫ができるメカニズムについては判明していないモートン病ですが、大まかな原因や症状、好発部位、対処方法は、いろいろと解明されているようです。

モートン病で痛くなる場所

各中足骨間における神経腫の頻度第1趾〜第5趾の図

専門家の研究によると、モートン病の症状がある患者さんのうち64名が第3〜4趾中足骨間、29名が第3〜4中足骨間に、モートン神経腫が認められました。
すべての症例に神経腫があるわけではないのですが、痛みの好発部位も第3〜4趾に集中しています。

第3〜4趾に痛みが発生する頻度が高い理由

次にあげる2点が大きな理由として考えられています。

① [解剖学的特徴]


外側足底神経と内側足底神経が分岐するため、他の神経に比べ圧迫されやすい。

② [機能解剖学的特徴]

1階部分・2階部分
足の骨格構造が2階建て構造をしており、1階部分(踵骨-立方骨-4〜5MP)と2階部分(距骨-舟状骨-楔状骨-1〜3MP)のちょうど間にあるために、歩行時の荷重や外反偏平足等の影響を受けやすい。

モートン病の症状

ピリピリと深部に灼けつくような痛みやしびれ、感覚低下。

痛みの原因

痛みの原因はいくつかありますが、直接的な原因として下記のものなどがあります。

  • 横幅の窮屈な靴を履いている。
  • ハイヒールなど、指を背屈させるような靴を常用している。
  • 開張足・外反偏平足による前足部変(負荷の増大)。

横アーチが崩れると…

なぜ?と思われる方も多いと思います。簡単にご説明いたしましょう。
そもそも横アーチが崩れると、足の幅が広くなりますが、いつも履いている靴の幅は、買い替えない限り広がりません。その結果、今まで履いていた靴でも当然横幅がきつくなり、モートン病を引き起こすのです。
また、ハイヒールの場合は、健常者であっても、足指が背屈し、前足部へ荷重の負担が移行することで、横アーチが「崩れる→元に戻る」を歩行のたびに繰り返すことになります。その結果、開張足や外反偏平足でない人でも、モートン病にかかる可能性が生じるわけです。
また、これはあくまでも私の主観なのでデータはありませんが、きちんと靴選びをしている人で、ややワイズが細めでコンニャク足の方に多いような気がします。(意外とルーズな靴の履き方をしている人には、モートンはいないような…)

モートン病の人の靴選び/靴の履き方

  • 大き目の横アーチパッドを使用する。
  • 足の幅に対して、細すぎない靴を選ぶ。
  • ヒールの高さは控えめにする(3cm位が限度)
  • 靴の紐は、締めすぎない。
  • 場合によっては、ロッカーソール*の靴を使用する。


基本的には、開張足と同じような対応方法ですが、気を付けなければいけないポイントがあります。それは、側面からの圧迫を最小限にしつつ、靴の中での足のホールド性を向上させること。靴紐を締めるだけでは解決できません。靴はヒールの高さを控え、ボール部(母趾球、小趾球*)以外で拘束できるパーツがついているのが理想的です。
また、パッドは、大きめの横アーチパッドを使用。患部の骨と骨の間が広がるよう、パッドの頂点を患部付近にずらして使用することで、痛みを軽減することができます。
また、症状が重度の場合や、外反偏平足が原因の場合は、ロッカーソールの靴を使用して、足の動きを抑えることも必要です。

*ロッカーソール:つま先が反り上がった形状
*母趾球:足の裏の親指の付け根にあるふくらみ
*小趾球:足の裏の小指の付け根にあるふくらみ

ご注意ください!

モートン神経腫の場合、靴にできるのは、痛みを軽減することだけです。靴選びや靴の履き方で改善できない場合は、根本的な解決策として外科的な処置も必要となります。
モートン病が疑われる場合は、整形外科医にご相談ください。

モートンかなと思ったら!

① ②

親指と人差し指で、足の指と指の間をつまみ、他方の手で前足部を絞り込むことで、症状の再現や、しこり・異物感を感知します。

まずは、あなたの足を調べてみましょう。

① 前足部を横から絞り込むことで、痛みの有無を確認。痛みがあれば、神経腫の有無にかかわらず、モートン病が疑われます。
➁次に、①の状態で、患部の骨と骨の間にクリック感(しこりや異物感)があれば、神経腫の存在も疑われます。
※これだけでは確定的な判断はできませんが、病院へ行った際、これらの症状をお医者様に伝えてみましょう。
MRIをとるなど診断がスムーズに進むこともありますので、参考にしてください。

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