足のお悩み百科

靴の減り方でわかる?あなたの〈足のトラブル〉診断

この記事の監修者

株式会社AKAISHI 代表取締役 赤石恒一 / 保健学博士

靴医学の権威、新潟医療福祉大学大学院の阿部薫教授に師事。専門分野は保健学で、足の悩みの改善や、靴の機能向上のための研究をしている。
【所属学会】日本整形靴技術協会(副会長)、日本靴医学会

皆さんは、自分の靴底を注意して見たことがありますか?
実は、靴底の減り方で、歩き方の特徴が分かります。

今回は、靴底の減り方から足のトラブルを見つける方法をお知らせしたいと思います。
自分の靴だけでなく、ご家族の靴もチェックしてみてはいかがでしょうか。

靴底の減り方からみた、足と歩行の健康度

(歩き方による靴底の減り方と重心移動の違い)
歩き方による靴底の減り方と重心移動の違い①〜⑧

①正しい減り方


「かかとから接地して、親指側のつま先で蹴り出す」という正しい歩行動作をすると、靴底はこのように減ります。

②つま先だけが減る


高いヒールの靴を履いている方によく見られる減り方です。歩く姿勢は、膝が曲がった状態で、猫背気味に。
足裏の前足部に負担がかかるため、中足骨骨頭痛になりやすいでしょう。

③足の指の付け根あたりだけが減る


足を引きずるように歩く方によく見られる減り方で、靴のサイズが合っていない場合が多いようです。

④かかとだけが減る


前方への体重移動から蹴り出しがしっかりできず、足を前に振り出すような歩き方をしています。
靴のサイズが合っていない場合が多く見られます。

⑤内側だけが減る


重心の移動が内側に偏っているため、足裏だけでなく足首や膝等の関節にも負担がかかりやすい歩き方です。
若い方で、かわいらしいという理由で意図的に内股歩きをされる方もいるようですが、デメリットが多く、お薦めしません。

⑥外側だけが減る


O脚の方に多く見られるケースで、重心の移動が外側に偏っているため、膝や骨盤に負担がかかりやすい歩き方です。中高年以降の方に多い膝関節症の原因にもなります。

よくある勘違い

正しい減り方・がに股・歩幅が小さくすり足

「かかとの外側が減るのは異常ですか?」という相談をよく受けますが、“かかとの外側で接地して、親指側で蹴り出す”というのが人間本来の歩行動作なので、「かかとの外側が減る」のは正しい減り方です。
ただし上のイラストにあるように、がに股になればなるほど、減る角度は外側に偏ってきます。
また、歩幅が小さく、かかとを擦るような歩き方の場合は、かかとの減る面積が広くなるわりには、つま先はそんなに減ってないなどの変化も見られます。このタイプは、ご高齢の方に多いと思います。
がに股・歩幅が小さくすり足

すり減る角度に変化があるようであれば、歩き方をチェックしてみてください。

この記事内容をシェアする
URLをコピーする
URLをコピーしました!

AKAISHI公式通販コンテンツ

記事の内容で解決しない場合は、専門家に相談

足の専門家によるお悩み相談
フットケア相談室

専門家による足のお悩み相談を承っています。足や靴でお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
※ご相談が集中した場合は回答にお時間をいただくことがございます。
※土日、祝祭日、年末年始、夏季期間は翌営業日以降の対応となりますのでご了承ください。

※お客様からお預かりする情報は、当社の個人情報保護方針よって適切な管理と保護に努めます。
※ご相談の内容によってはお返事に数日間をいただく場合がございます。