足のお悩み百科

足がだるい・重い・火照るの正体

この記事の監修者

株式会社AKAISHI 代表取締役 赤石恒一 / 保健学博士

靴医学の権威、新潟医療福祉大学大学院の阿部薫教授に師事。専門分野は保健学で、足の悩みの改善や、靴の機能向上のための研究をしている。
【所属学会】日本整形靴技術協会(副会長)、日本靴医学会

足がだるい、重い、火照って眠れない。どなたでもそんな経験があると思います。
この「だるい」や「火照る」は、足がどんな状態になっていることをいうのでしょうか。足と疲労の関係をひもといていきましょう。

この症状も疲労の一種?

疲労とは?まず、その定義を見てみましょう。

日本疲労学会によると、「疲労とは過度の肉体的および精神的活動、または疾病によって生じた独特の不快感と休養の願望を伴う身体の活動能力の減退状態である」と定義されています。 
これを、もっと簡単に言い換えると
「張りすぎた結果、不快感を覚え休みたくなった状態」のこと。

足で考えてみると、
こうするとわかりやすくなります。

原因 状態
 「歩きすぎた」 「下腿の筋肉痛」
 「立ち仕事が続く」

「足裏がジンジンする」

では「夕方に足がむくんでくる」は?

この場合、厳密にいうと、筋肉の疲労と体内の水分移動の結果がもたらした、副次的な現象ではないかと思いますが、「張りすぎた結果、不快感を覚えて休みたくなってるんだけど?」と、いう方もおられるでしょうから、今回は広義の意味で疲労に入れておきます。

確かに「疲労感」っていう言葉の代表のような気もしますし、厳密に分類するのは難しいですね。

むくみについてはこちらで詳しく解説していますので、参考にしてみてください。

もう一つ「異常に足が熱くて寝ていられない」は?

この症状に心当たりのある方は、バーニングフィート症候群(灼熱脚症候群)の可能性もありますので症状がひどい場合は、神経科・神経内科で相談することをおすすめします。
軽度であれば、筋肉疲労や血行不良からくる熱なので、足を直接冷やすなどのケアをしてください。

では、足の疲労の正体とは?

足部の疲労の分類

そう、これが足の疲労の正体です。
上図を見ていただくとわかるように、

末梢性:足から脊髄の入り口まで

基本的には足部や脚部の疲労は末梢性だと思います。簡単に言うと、何らかの原因で末梢の細胞や組織に障害が発生しているときのシグナルが疲労(感)で、これがひどくなると痛みに代わるということです。また、足や脚部はそもそも末梢ですので中枢性の疲労は足の仕組みとしてはありえません。もしくは、少ないかと思います。(正直、文献をみても明確に分類されるものは見つかりませんでした。)

中枢性:脊髄から脳まで

ただ、疲労とは違いますが、極度の恐怖感などによって、「足がすくむ」というのは、中枢性のストレスが末梢に影響を与えている一例です。また、足部の慢性的な疲労や疲労感が中枢性の疲労感や倦怠感の引き金になることは考えられます。

足の疲労のケア

 いずれにしても足は末梢ですので、原因別の足のケアが大切になります。

症状別の予防/ケア

例えば、

長時間歩行による足の裏の疲労感

→圧力分散や衝撃を吸収してくれるようなインソールで予防やケアができます。

ふくらはぎや太ももの筋肉痛からくる疲労

→該当部位をストレッチ・マッサージすることでケアできます。

もちろん、休養・休憩も大切ですね。

冒頭でも言いましたが、バーニングフィート症候群や、むくみなどは疲労というより疾患ですので、最寄りのお医者様で受診されることをおすすめします。

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